p45.jpg

水銀灯はお気に入りのダイブポイント

 球磨川流域のヤマセミは数多い橋の橋脚・橋桁からのダイブによる採餌、あるいは両岸の樹木枝からのダイブが多いが、非常に霧の濃い地域であるため、あらゆる場所を利用した採餌ダイブが見られる。特に人吉の市街地では、右岸の樋門(=支流の水門)上部の照明施設、あるいは水門小屋の屋根、堤防の縁、手すり、左岸ではこのように水銀灯のてっぺんから採餌ダイブを行う。これは晩秋から早春にかけての朝霧の時(右画像・辻正彦氏撮影)であれ、晴天の昼間(左画像)であれ同様にダイブしているようだ。ちなみに右の画像は濃霧の早朝の暗い時間の撮影であるため画像処理も限界であろう。肉眼では非常に見難い状況であったと推察する。この水銀灯からダイブして餌をゲットしても、ここに戻って餌をのみ込まず、近くの岩などお気に入りのポイントで採餌後の全ての行為を行う。