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球磨川・川辺川流域のヤマセミは通年つがいで行動する-3

 全国各地においてのヤマセミに関する各種文献やブログなどを見ると、季節によっては単独生活をする、あるいは離れて行動するとの記述がある。しかし、ここ人吉・球磨エリアにおける3年間の観察によるとヤマセミは通年で一緒に行動・生活している。この画像は2011年9月12日早朝の撮影。年間通じて観察をした結果、ヤマセミは採餌の時は幾つかの採餌ポイントに2羽で連れ立って移動し、お互いがコミュニュケ-ションできる距離でバラバラで採餌する事が多い。しかし採餌も落ち着き休息タイムに入ると遠くても20m以内の距離で一緒に居る。観察時は1羽しか視認できない場合もあるが、1羽が飛び立つと必ずすぐ傍の木陰から後を追ってもう1羽追いかけて行く。
 これは、餌となる魚や水生生物が豊富で個体数が多い事と、深山のヤマセミと異なって人間の生活エリアとダブった場所での繁殖により生態上観察しやすいという環境から判った事。