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YAMASEMI WEB Last Updated 2015-11-26


home_03.jpgThere are pure four seasons in Japan. In winter we have a lot of snow, sometimes it makes 7m deep snowfield. In a spring many migratory birds come from southern area.
In a spring sometimes novelty birds come without advance notice. It information will suddenly announced by Wild bird associations or on individually.
In a fall, summer birds gone to southern area. After September winter birds are coming from northern area.
So we can see many of northern wild birds and southern wild birds. Also we can see many of sedentary wild birds. I will introduce these interesting wild birds on this site from now on.

 ヤマセミの撮影を始めたのは、2010年の4月。有名な八代駅前の「喫茶ミック」マスター出水晃氏から「ヤマセミは球磨川流域にはどこでんよーけおる」と言われて以来の事。当然既存のヤマセミに関する文献や先輩諸氏の観察記録ブログなどを参考にヤマセミの生態を学びながら撮影活動を続けた。しかし、2年3年と撮影を重ねるにつれ、参考にした観察報告文献や記述と現実に目の前に居るヤマセミの生態が幾分違う事が多く、球磨川流域のヤマセミは全国他のエリアのヤマセミとは少し違うのではないだろうかとだんだん気になってきた。

 その特異でユーモラスな外観、野鳥の中でも群を抜く縄張り意識と攻撃的で獰猛な性格は観察していて全く飽きがこない。しかしヤマセミという野鳥は首都圏などでは最低数時間以上車で移動し、撮影場所を定め迷彩のブラインドを張って待ち受けても、なかなか撮影できない「遭遇しにくい」野鳥なのだ。しかも、人の気配ですぐ飛び去る非常に警戒心の強い野鳥なので、観察を続けるのは非常に難しい。過去においても特定の巣の観察記録や、保護した個体の観察などは有るものの、日常の自然体での生態を数多く画像に収めた記録が見当たらない。やはり生態全体を観察するには、幾つかの個体の生態を並行して観察し、そのありとあらゆる状況を画像に収録する必要がある。 更にそれを再生して初めて判る、見えてくる事実を理解・分析する事が重要だと思うのだが、ヤマセミの場合は出遭い難い野鳥なのでこれがなかなか難しい。その点人吉界隈のヤマセミは他のエリアとは生態も習慣も違うのだろうと思いつつ、今までの解説や観察記録には無い生態をなるべくこのサイトに収めることにした。デジタルカメラとITの発達はこれらの研究を従来に対して随分行いやすくしてくれたと思う。本サイトはその恩恵を研究者・観察者の方々と分かち合おうとの意図で開設するもの。

 言わば人吉・球磨エリア、あるいは球磨川流域のヤマセミ限定の生態観察になるかもしれないが、ただ単に出遭い難い野鳥としてのヤマセミの撮影を漠然と続けるより、詳しい生態の観察記録と分析紹介が出来れば面白いのではないだろうかとの思いで始めることにした。 

 このサイトの主宰者と協力者の方々は決して学術的な鳥類研究専門家ではないが、撮影においては自分の理念に基づいて、必要以上にヤマセミに近寄らない、撮影された巣への出入りの画像は掲載しない、野鳥に対して明らかに強い障害となるストロボは使用しない事を条件とした。これは協力頂いた地元の方々の共通の野鳥保護理念に基づいて行ったもの。

 さらにこの生態観察撮影においては、ウケの良い画像を撮るためにヤマセミを餌でおびき寄せたり、留まりやすい仕掛けを作ったりなどの意図的に「撮影場」を作った作為的演出による撮影は一切していない。あるがままの自然の姿を無理なく近寄れる限界内で観察・紹介する事に徹した。

 撮影された画像は生態紹介が主眼であるため、既存のヤマセミ画像紹介サイトのような綺麗な画像は少ないかもしれない。もちろんノートリミングなどという画像は一枚も無い上ピンボケすらある。しかもデジタル処理も連続撮影の合成以外は基本的には行わない。レタッチをして事実を曲げてはいけないので綺麗な写真に加工する努力もしていない。生態観察の決定的瞬間の証拠写真的な存在の資料画像の方が多いかもしれないがそれが、このサイトの特徴だと思っている。 

 ヤマセミの素晴らしい飛翔力やチャーミングな姿を表現した「綺麗で魅力ある画像」はこのサイトで別の展示コーナーを企画中なのでしばし開始をお待ち頂きたい。

 単に人里離れた山奥の狭い谷川で岩の間で採餌をして、限られた空間を飛び回っているのがヤマセミだと思っている方々にはショッキングで迫力のある綺麗な画像が沢山控えている。