ホバリング-その1
球磨川本流でも川辺川、万江川、胸川などの支流でもこの流域のヤマセミは採餌の時にはホバリングを非常に多用する。山奥の谷川と異なって川幅が100~200mも有るからだと思う。これだけの川幅では樹木などの上から川の中央部の餌を狙うには無理がある。したがって他の地域のように樹木からのダイブとホバリングからのダイブによる採餌の成功率においてはホバリングからの方が採餌成功率が高い。ダイブ採餌時の撮影データを見ると橋脚・樹木・人工物などからのダイブ42回、ホバリング・ダイブ33回の撮影記録だがホバリングからのダイブで成功率はほぼ80%であるのに比べ、人工物など高い固定した場所からのダイブではほぼ50%程度の成功率となっている。この日の撮影では目の前で採餌行動ホバリングが6回で全て成功している。冬季で魚の動きが鈍いのかもしれない。