● ヤマセミと人との共生-2
人吉という土地には熊本県の中でも独自の文化と風俗、人情が存在する。これは八代市で育ち、熊本市で散々大型催事をプロデュースした後4年間ヤマセミ観察と撮影に通ってみて確信した事でもある。
とにかく人々が優しく、人なつこい。毎回東京から通ってくると身も心もとにかくリラックスできる。こうして日々球磨川土手をウォーキングする住民の傍らで、餌を狙うヤマセミは人との阿吽の呼吸でお互いが一定の距離になると場所を移動する。住民の方も決して土手の川側を歩かず、野鳥を刺激しないようにしている。これはもう見ているだけで感心させられる、まさに人間と希少野鳥共存の素
晴らしい実例だろう。